杉彩文海

寸評 ?

杉彩文海選手は、駅伝において注目の1年生選手であり、その成績からは優れたスタミナがうかがえます。特に、箱根駅伝2024年の全国大会においては、タイム01:03:30.00で11位となり、全国の舞台での実力を示しました。この成績は、彼女が今後の成長に向けた大きな足がかりとなります。また、九州実業団陸上選手権では10000mで30:00.87のタイムを記録し、21位に入るなど、長距離においても高いポテンシャルを持つ選手です。

さらに、ホクレン・ディスタンスチャレンジでは、士別大会の5000mで14:23.11、深川大会の10000mで30:03.70と、波に乗ったタイムを記録していますが、こちらではそれぞれ19位、22位となっています。これらの成績は、今後の競技生活における改善点を見つけるための貴重な経験となるでしょう。杉選手はまだ成長の余地が大いにあり、今後の活躍が期待される選手です。

サマリ

杉彩文海選手は、早稲田大学に入学後、長距離走で着実に実力を伸ばしていった。大学1年生の2020年には、競技会5000mに出場し、タイム14分09秒27で15位、長距離記録会10000mでは28分59秒16で3位を記録している。この時期から確かな基盤を築き、他の大会でも力を発揮した。

大学2年生の2021年には、全国大会である学生ハーフマラソンに出場し、成績は1時間06分14秒00の69位。また、兵庫リレーカーニバルの10000mでは30分04秒16で14位に入るなど、順位を上げる展開を見せた。しかし、箱根駅伝予選会では予想外に52位となり、成績的には苦戦の時期が続いた。

大学3年生の2022年も、さらなる挑戦を続けた。学生ハーフでは1時間03分16秒00で23位、兵庫リレーカーニバル10000mでは30分20秒67で17位と、安定したパフォーマンスを発揮。この年のMARCH対抗戦の10000mでは28分39秒58で3位に入るなど、徐々に成績が向上していった。

大学4年生の2023年には、遂に箱根駅伝での優勝を果たし、タイムは1時間02分43秒00でトップの成績を記録したことは特筆に値する。また、東京六大学対校陸上競技大会5000mでは14分15秒48で3位、金栗記念選抜陸上中長距離大会10000mでは28分28秒94と、自己ベストを更新するなど、彼の成長がはっきりと現れた年であった。杉選手のこの時期の経歴からは、継続的な努力と成長の跡が感じられる。